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文化通信 2011年12月9日号 ☆プロデューサー最前線に掲載されました

沖縄基地と人間ドラマ描く「ひまわり」製作始動 
       沖縄の魂を完全映画化し日本の未来を問う! 
            ゴーゴービジュアル企画、桂壮三郎氏に聞く

政治の迷走などにより、沖縄基地問題が混迷を極める中、沖縄の基地と人間の壮大なドラマを描く映画「ひまわり〜沖縄は忘れない あの日の空を〜」(製作:ゴーゴービジュアル企画+沖縄県映画センター)が、沖縄県民をあげて製作される事になった。

本作の原案は「石川・宮森ジェット機墜落事故証言集(石川・宮森630会編)」より。石川・宮森ジェット機墜落事故とは、1959年6月30日、嘉手納基地を離陸した米軍ジェット機が突然、石川市(現うるま市石川松島地区)と宮森小学校に墜落炎上した事故(後に整備不良が判明)。一瞬のうちに学童11名、近隣住民6名(事故の後遺症で1名)の尊い命が奪われ、210名の重軽傷者を出す大惨事となった。

映画「ひまわり〜」は、米軍ジェット戦闘機の墜落事故で多くの友達を亡くした少年が主人公。その後も基地の事故、事件に翻弄されながら、再び宮森事件を繰り返さないためにも、基地撤去の抗議を戦い、変わらぬ沖縄の現実にも絶望せず、たくましく生きて成長した一人の男と家族の悲しみと怒りと希望を描く。

企画・製作を手掛けるゴーゴービジュアル企画代表取締役社長の桂壮三郎プロデューサーは、「遺族をはじめ県民の嘆き悲しみは、尽きることなく52年経った今日まで続いている。なぜ、沖縄に基地は必要なのか、沖縄の基地問題は日本の国内問題であり、同時に、平和憲法を持つ日本の平和と戦争の問題でもある。1972年の沖縄返還から来年は40周年を迎える。再びあのような悲劇を繰り返さないためにも、沖縄の魂を完全映画化し日本の未来を問いたい!」と製作意図を語る。

来年1月〜6月の間にキャストを決定し、シナリオ決定稿をあげ、沖縄をロケハン。脚本は大城貞俊が手掛け、メガホンは及川善弘監督が取る。プロデューサーは本村初枝、森田勝政。撮影は7月から9月に沖縄で現地ロケを敢行し、完成は同年12月頃を予定。製作協力は青銅プロダクション。公開は13年1月より東京、沖縄をはじめ都市部での先行上映を行い、その後順次全国上映していく。配給・宣伝はゴーゴービジュアル企画。なお、製作にあたり製作協力券(千円)を発行している。全作「アンダンテ〜稲の旋律〜」に続き、映画の力で現代日本の問題を投げかける桂プロデューサーの新作「ひまわり」は、来年大きな注目を集めそうだ。(文化通信 2011年12月9日号より抜粋)