●原作:旭爪 あかね(ひのつめ あかね) | |
千華やかつての自分とおなじように苦しんでいる人たちに、「悩んだり、苦しんでいるはあなただけじゃないよ」と伝えたい、という気持ちで、この小説を書きました。泥から生まれる美しい稲の海が、銀幕一面に揺れている様子を想像します。そのなかを、ときには立ち止まったり後退もしながら、ゆっくりゆっくり歩きはじめる千華の心が、観てくださる方々の胸に届きますように。映画の完成を心待ちにしています。 |
●監督:金田 敬(かねだ さとし) | |
どうせどこかに向かうなら無駄を省いて最短距離を選びたい……そう思うのが一般的で、美徳とされている昨今、この原作は無駄なことや不器用に立ち止まった人間を、稲穂が風にそよぐように静かに応援しているようです。映画化するにあたり、声高に何かをメッセージするのではなく、原作の持つそのスタンスを大切に挑みたいと思案しています。 <経歴>1963年大阪生まれ。大阪芸術大学舞台芸術学科を卒業後、井上梅次、広木隆一、石川均監督達の助監督として映画・TVで活躍する。1990年監督に昇進し、単館系映画・Vシネマ作品を監督する。2003年劇場用作品「青いうた のど自慢青春編」(シネカノン製作)を監督し好評を得る。2007年「愛の言霊」、2008年「春琴抄」と続けて劇場用作品を演出する。今、日本映画界で最も期待される監督の一人である。 |
●企画・製作:桂 壮三郎(かつら そうざぶろう)/ (有)ゴーゴービジュアル企画 | |
1994年 短編アニメ作品「くまのおいしゃさん・すてきなコンサート」をプロデュース 1995年 長編アニメ映画「5等になりたい。」を共同製作作品 短編アニメ作品「おおきなかぶ」をプロデュース 1997年 長編アニメ映画「地球が動いた日」を共同製作作品 短編アニメ作品「かんすけさんの不思議な自転車」をプロデュース 1999年 長編アニメ映画「ハッピーバースデー・命かがやく瞬間」を共同製作作品 2001年 長編アニメ映画「いのちの地球・ダイオキシンの夏」を共同製作作品 2003年 長編アニメ映画「もも子、かえるの歌がきこえるよ。」を共同製作作品 2005年 長編アニメ映画「ガラスのうさぎ」を共同製作作品 2007年 長編アニメ映画「大ちゃん、だいすき。」を共同製作作品 2009年 劇映画「アンダンテ〜稲の旋律〜」を製作・企画 |